コントローラの設定

すべての設定ウィザードに共通のリンクとインタフェースについては、ACUのヘルプのウィザードの概要を参照してください。

注: これらの設定は、(コントローラが選択されると)標準設定中にコントローラの設定リンクの下でも利用できます。表示されるオプションは、ご使用のコントローラが各種の機能をサポートしているかどうかによって異なります。ただし、表面スキャン分析地点は、設定ウィザードでは表示されないため、標準設定を使用した場合にだけ設定できます。

以下の画面では、コントローラ レベルの設定を変更できるオプションが表示されます。再構築の優先順位オプション、拡張の優先順位オプションおよびアレイ アクセラレータのリード キャッシュ メモリとライト キャッシュ メモリの割合を選択できます。さらに、ファイバ チャネル コントローラに固有のファイバ アレイ名も設定できます。

最初のオプション選択は、希望する拡張の優先順位を選択することです。


このラジオ ボタンを選択すると、通常のI/O動作を犠牲にして、拡張動作が実行されます。このオプションを選択すると、最も速く拡張動作を実行できます。


このラジオ ボタンを選択すると、通常のI/O動作を多少犠牲にして、拡張動作が実行されます。


このラジオ ボタンを選択すると、通常のI/O動作が実行されていないときに拡張動作が実行されます。このオプションを選択すると、拡張動作に最も長い時間がかかります。

注:拡張の優先順位を上げるほど、システムの動作が遅くなるので注意してください。また、使用するアレイ コントローラの種類によっては、拡張の優先順位の選択ができません。

2番目の選択オプションは、希望する再構築の優先順位を選択することです。


このラジオ ボタンを選択すると、通常のI/O動作を犠牲にして、再構築を実行できます。このオプションを使うと、最も速くドライブの再構築を実行できます。


このラジオ ボタンを選択すると、通常のI/O動作を多少犠牲にして、再構築が実行されます。


このラジオ ボタンを選択すると、通常のI/O動作が実行されていないときに再構築が実行されます。このオプションを選択すると、ドライブの再構築に最も長い時間がかかります。

注: 再構築の優先順位を上げるほど、システムの動作が遅くなるので注意してください。

3番目のオプション選択は、アレイ アクセラレータの読み出し/書き込みキャッシュに使われるメモリの割合を選択することです。

アクセラレータ稼動率によって、読み込み/書き込みキャッシュに割り当てられるメモリ容量が決まります。最大読み込み/書き込みで選択できるオプションは、使用するコントローラの種類およびアレイ アクセラレータにインストールされたメモリの容量によって異なります。論理ドライブがアレイ アクセラレータを使用するように設定されていない場合は、キャッシュ率の設定は効果がなく、保存されませんのでご注意ください。

選択オプションは、使用するコントローラの種類によって異なりますが、アクセラレータ稼動率で選択できる選択肢は表示されます。各オプションとも、最初の値は書き込みキャッシュのキャッシュ メモリの総容量、2番目の値は、読み込みキャッシュのキャッシュ メモリの総容量のパーセンテージを設定します。

キャッシュのバッテリでバックアップされた部分だけが、ライトスルー キャッシュに使用できます。アクセラレータ稼動率は、バッテリでバックアップされたライト スルー キャッシュの量で決まります。この値は、コントローラの種類とインストールされているアレイ アクセラレータの種類によって異なります。

アレイ アクセラレータが無効になっているか、インストールされていないか、または設定されていない場合は、このオプションは使用できません。また、コントローラが、オンライン リカバリ サーバコントローラとして設定されている場合は、この比率は、自動的に最も高いパーセンテージの読み込みキャッシュに設定されます。

選択できる比率は以下のとおりです。

0 % 読み出し、100 % 書き込み
25 % 読み出し、 75 % 書き込み
30 % 読み出し、 70 % 書き込み
40 % 読み出し、 60 % 書き込み
50 % 読み出し、 50 % 書き込み
60 % 読み出し、 40 % 書き込み
70 % 読み出し、 30 % 書き込み
80 % 読み出し、 20 % 書き込み
90 % 読み出し、 10 % 書き込み
100 % 読み出し、 0 % 書き込み

4番目のオプション選択は、シャーシ名の選択フィールドがあれば、RAIDアレイIDを選択することです。

シャーシ名
ファイバ チャネル ストレージには、一意の名前を付けることができます。このフィールドに、使用するストレージ アレイの名前を入力してください。名前を入力しない場合は、シリアル番号が名前の代わりになります。ストレージ アレイがファイバ チャネル コントローラをサポートしないか、または含まない場合、このフィールドを使用できません。

表面スキャン分析遅延
注: この設定は、標準設定の場合にだけ使用できます。

表面スキャン分析は、 コントローラがアイドル状態でない場合にドライブをスキャンし、オペレーティング システムからのI/O要求があったときにスキャンを停止します。表面スキャン分析が動作するまでコントローラが待機する遅延およびアイドル時間は、設定可能で、秒単位で測定されます。新規に作成され、1度もスキャンされたことのないボリュームでの最初のスキャン後のスキャンのデフォルト値は、15秒です。

表面スキャン分析は、設定済みの論理ドライブでのみ可能な点にご注意ください。表面分析遅延の値は、コントローラに設定済みの論理ドライブが含まれる場合にだけ有効で、設定可能です。

コントローラがクラスタ構成の一部である場合や、その他、オペレーティング システムが短い一定の間隔でコントローラにI/O要求を出す場合には、表面スキャン分析を進行させるために遅延時間を小さくしなければならない場合があります。